PFC-D15A-Wを使用しての自宅リフロー。その2(MAX31856とT熱電対を使った再評価)
以前この記事でオーブンを評価しましたが、MAX31856とT熱電対を入手したので再度評価します。
(一旦、概要だけまとめになります2021/7/15)
まず始めにこのリフローは共晶はんだ(有鉛)のリフローの為の評価で合る
MAX31856 - Arduino - RTC(rv8803)
の構成で測定した。
1秒おきのRTCから出力される割り込み信号のタイミングで温度を測定した。
まず、PFC-D15A-Wには対流用のファンがついており、on/offを選択できる。
また、オーブン内には3箇所(高さ)の網用のくぼみがあり、リフローする際の高さを選ぶ事が出気る。
よって、測定を6パターンに別けた。
MAX31856の所持数が1つの為、1パターンの測定ごとに行った。
(中略(後日測定サンプル数を増やし検証))
中略の内容としてはファンon時の測定であるが、三段階の高さを変更する事で、軽微な温度の差が生じた。
しかし、差が生じたものの、高さが温度に影響をもたらしているのか、オーブンの性能によって生じる誤差か結論は出せなかった。
サンプル数を増やして比較するべきである。
(すぐに出来ないのは一回の測定に10分程かかる為)
しかし、ファンを切った場合、7サンプル全てにファンoff時と比べ、+15℃程温度の差が生じた。
しかし、これはファンon時とoff時を比べオーブン内の温度が15℃、差が生じた理由として、オーブン内の温度差ではなく、ファンによって生じる対流(空気)が影響して15℃と言う差が出たのではないか仮説をたてる。
ファン自体はオーブン内部の直近に設置されてはなく、一枚隔たりの向こうにある。
よって以下の仮説を立てる
1.隔たりがある事により、比較的冷たい空気が内部を対流する
2.そもそも対流している空気は滞留している空気より低い温度が出る
3. 1.と2.の複合
(僕個人でも調べますがご存知の方が居たら教えて頂けると助かります。)
測定結果のグラフを示す。
横軸は秒
縦軸は℃
ファンon時の測定結果3サンプル
ファンoff時の測定結果7サンプル
ファンon時の測定結果3サンプル(pdf)
ファンoff時の測定結果7サンプル(pdf)
評価の途中ではある物の、PFC-D15A-Wをリフロー炉として使用するのは負荷ではない物の優れているとは言いがたい。可と行った所である。
が、内蔵のサーモスタットを使用せず、電源を外部のリレー等で制御し、PID制御で温度をコントロールすれば現状より良い結果が出るのではないかと思う。